それでは早速見てみましょう!
保護者目線の独自解釈になりますので、ご参考までにどうぞ👀
チャプター毎に区切ってありますので、「項目ごとに内容を知りたいな」「隙間時間で手軽に見てみようかな」という方におすすめです。そして、少しでも多くの方が部活動の地域展開について知る機会になれば幸いです。
~子供たちのスポーツ・文化芸術活動の充実に向けて~(ガイドラインテーマ)
はじめに、
このガイドラインの趣旨は・・・
令和8年度から新たに「改革実行期間」がスタートすることを踏まえ、将来にわたる生徒のスポーツ・文化芸術活動の機会の確保・充実等を図るため、部活動改革及び地域クラブ活動の推進等に関して、国としての考え方を示すもの
引用:「部活動改革及び地域クラブ活動の推進等に関する総合的なガイドライン」の概要
そして、
このガイドラインの対象は・・・
公立中学校等が主な対象(「Ⅳ学校部活動の在り方」については、国立・私立を含めた中学校及び高等学校等が対象)
引用:「部活動改革及び地域クラブ活動の推進等に関する総合的なガイドライン」の概要
とされています。
令和5年度にスタートした部活動改革に関する 「 改革推進期間」 (令和5年度~令和7年度)では、多くのモデル事業が実施され、指導者の確保をはじめとする課題の解決に向けた様々な方策等が見出されたり、他方では、思うように改革が進められていない地方公共団体もあるようです。
中学生世代の人口は更なる減少が続いていて、このタイミングで改革を加速させなければ、将来的に子供たちに豊かなスポーツ・文化芸術活動の機会を保障できなくなってしまうことが懸念されています。
そこで、文部科学省では、令和8年度から令和13年度までの6年間を新たに「改革実行期間」と位置付け、部活動の地域展開等の全国的な実施を推進するためにガイドラインを作成して、国としての基本的な考え方や具体的な取組方針等を示しています。
それでは、ガイドラインに沿って見ていきましょう!
1. 部活動改革の基本的な考え方・方向性
1⃣ 改革の理念
まず、改革の理念として挙げられているのは
- 急激な少子化が進む中でも、将来にわたって生徒が継続的にスポーツ・文化芸術活動に親しむ機会を確保・充実するためには、部活動改革を進めることが不可欠。
- これまで学校単位で部活動として行われてきたスポーツ・文化芸術活動を、地域全体で関係者が連携して支えることで、生徒の豊かで幅広い活動機会を保障することが必要。
- 障害のある生徒や運動・文化芸術活動が苦手な生徒等を含め、全ての生徒がそれぞれの希望に応じて多種多様な活動に参加できる環境を整備することが重要。
引用:部活動改革及び地域クラブ活動の推進等に関する総合的なガイドライン
つまり、このままでは少子化によりスポーツや文化芸術活動に親しむ場所の確保ができなくなるため、地域ぐるみで支える活動へと改革を進め、尚且つ、世代や性別、障害を区別せず参加できる新たな取り組みへと進化させるということのようですね。
そして、忘れてはならないのは、もう一つのテーマである「働き方改革」です。
ガイドラインでも
教師の多忙な勤務の状況に鑑み、公教育の再生等の観点を踏まえ、学校教育の質の向上にも資する学校における働き方改革の推進を図ることなどについても考慮することが必要である。
と明示されています。
出典:部活動改革及び地域クラブ活動の推進等に関する総合的なガイドライン

これまでの部活動をどうして変えていかなくてはいけないのか、不思議におもっていたんだよね。

これまでの環境が、実はとっても恵まれた環境であったこと、改めて感じるよね。少子化と働き方改革、そして多様性。時代に合った活動への正に転換期なんだね。
ウェルビーイングの包括的な幸福の概念とも重なるところがあるね。
Well-being:「からだ(身体的)」「こころ(精神的)」「社会とのつながり(社会的)」がすべて健康で満たされている状態。
2⃣ 取組の類型・名称(地域展開・地域連携)
| 「地域展開」 | 生徒のスポーツ・文化芸術活動を学校部活動から地域クラブ活動に展開すること ※①学校内の人的・物的資源で運営されてきた活動を広く地域に開き、地域全体で支える、 ②地域に存在する人的・物的資源を活用しながら、地域全体で支えることによって可能となる新たな価値を創出し、より豊かで幅広い活動を可能とするという改革の理念等をより的確に表すため、従来の「地域移行」という名称を「地域展開」に変更 ※地域クラブ活動の実施に当たっても、学校施設の活用や、従事を希望する教師等の兼職兼業、学校との情報共有など、学校との連携を図る必要があり、地域展開をした場合にも、学校は地域の一部として関わりを持つことになることに留意が必要 |
| 「地域連携」 | 学校部活動において部活動指導員等の配置や合同部活動等を実施すること |
「地域展開」と「地域連携」をまとめて指し示す場合には「地域展開等」という。
出典:部活動改革及び地域クラブ活動の推進等に関する総合的なガイドライン
3⃣ 改革の方向性
⑴基本的方針
ここでは、市町村・県・国の立場について示されています。
〈中学校を設置する市区町村等〉
➡改革の主体。
幅広い関係者の理解と協力の下、平日・休日を通した活動を包括的に企画・調整し、地域の実情等に応じた改革方針を決定の上、地域クラブ活動の認定等を行い、着実に改革を進めることが重要。
〈都道府県〉
➡改革に向けたリーダーシップを発揮。
市区町村等に対するきめ細かな支援や地域展開等に向けた広域的な基盤づくりを行うことが重要。
〈国〉
➡周知・広報等を通じた関係者の理解促進・改革に向けた機運醸成。
地方公共団体に対するきめ細かな支援等を行うとともに、改革の進捗状況等を定期的にフォローアップし、その結果に基づき、必要な措置を検討・実施。
出典:部活動改革及び地域クラブ活動の推進等に関する総合的なガイドライン
⑵改革期間及び取組方針(休日・平日)
①改革期間
「改革実行期間」➡ 令和8年度から令和13年度までの6年間
〈前期〉令和8年度~令和10年度
〈後期〉令和11年度~令和13年度
前期の終了時に、それまでの期間における改革の進捗状況等について「中間評価」を実施。その結果を踏まえ、後期において更なる改革を推進。
②取組方針
【休日】
●改革実行期間内に、原則、全ての学校部活動において地域展開の実現を目指す。
※地域の実情等に応じて、できる限り前倒しでの実現を目指すことが望ましい。
※現時点で着手していない地方公共団体においても、前期の間に確実に休日の地域展開等に着手。
※中山間地域や離島をはじめ、特殊な事情により地域展開に困難を伴う場合等には、当面、部活動指導員の配置等を推進。【平日】
●各種課題を解決しつつ更なる改革を推進。まずは、国において、地方公共団体が実現可能な活動の在り方や課題への対応策の検証等を行うとともに、地方公共団体において地域の実情等に応じた取組を実施。
※前期の間、国において実現可能な活動の在り方や課題への対応策の検証等を行った上で、中間評価の段階で改めて取組方針を策定し、更なる改革を推進。
⑶留意事項
ここでは、実際に地域展開を進めていく際に配慮すべき内容が示されています。
全国で一斉に進める制度ですが、地域によって、学校によって、それぞれに環境が違うため、その地域に合った形を検討していく必要があります。
地域資源・地理的要因・財政事情・経済格差・地域社会の維持等、様々な条件を考慮した上で、ベストな運営方法を地域の自分たちで決めていくということになりますね。
なかなか一筋縄ではいかないように感じますが、これを機に、私たち大人が地域で輪になることが一番の近道なのかもしれません 。
●地域ごとに学校部活動を取り巻く状況や地域資源の状況等が異なるため、学校部活動をベースとした地域との連携や、学校施設を拠点とした地域クラブ活動の実施など、地域の実情等に応じた多様な改革を進めていくことが重要。
●地理的要因や指導者不足といった事情、地方公共団体の財政事情等に関わらず、安定的・継続的に必要な改革を進められるようにすることが重要であり、デジタル技術の効果的な活用、国・都道府県・市区町村等の支え合いによる公的支援や国によるきめ細かな伴走支援等が必要。また、持続可能な運営の観点から、民間企業等との連携や寄附等の活用などを有効に組み合わせていくことも重要。
●受益者負担の水準については、地方公共団体間で大きなばらつきが出ないようにするとともに、生徒の活動機会を保障する観点から、国において金額の目安等を示す。
その際、家庭の経済格差が生徒の体験格差につながることのないよう、経済的に困窮する世帯の生徒への支援については確実に措置を行うことが必要。
●部活動改革は、生徒の活動機会の確保・充実のみならず、大人も含めた人々のウェルビーイング向上、地域社会の維持・活性化、健康長寿社会の実現など、多面的な効果が期待されるものであり、幅広い関係者が、そうした認識を共有しつつ一丸となって取組を進めることが重要。
具体的には・・・
・ これから改革に取り組む地方公共団体においては、早急に、生徒のニーズや実態の把握等を行った上で、協議会の設置や推進計画の策定等の体制整備・方針策定に取り組むこと。その際、生徒のニーズが高い競技種目等、関係団体等との調整が整った競技種目等から段階的に地域展開を進めていくことも考えられる。
・ 地方公共団体において取組を進めるに当たっては、改革の理念を実現し、地域展開等を着実に進めることが重要であり、その実現のための具体的手法については、地域ごとの実情等に応じた多様な形態が想定される。
・ 地方公共団体において、改革の方針を決定した場合には、その理由や、改革の全体像、段階的に改革を進める場合のロードマップ等を含め、学校と連携し、生徒・保護者等に丁寧に説明を行うことが必要である。
・ 学校部活動の地域連携として行われている部活動指導員の配置は、学校における働き方改革の推進及び質の高い指導の実現等のために重要な役割を担っているとともに、地域展開に至る前段階の取組として実施している地方公共団体もあることから、改革実行期間においても引き続き支援を行っていく必要がある。


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